月別アーカイブ: 2012年11月

空蝉(1) 空蝉の冒頭

「空蝉」うつせみのわがうすごろも風流男(みやびお)に馴れてぬるやとあぢきなきころ(与謝野晶子) p164 – 166 1.源氏、空蝉を断念せず、小君を責める  〈寂聴訳巻一 p132 お眠りになれないので、〉 … 続きを読む

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空蝉(2) 軒端荻 碁打ち覗き見

p166 – 172 2.源氏、空蝉と軒端荻の碁打つ姿をのぞく  〈p134 たまたまその頃、紀伊の守が任国へ出かけて行きました。〉 ここも有名な場面です。  ①小君がうまく取り計らって源氏を連れ込む描写が面 … 続きを読む

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四国に行ってきました

リタイアして5ケ月、フリーな毎日を満喫しています。 先日は孫の運動会に姫路に行きそこから四国まで足を延ばしてきました。 日本の各地、殆ど初めてのところばかりなので行く先々誠に新鮮でありました。 走った距離が約2400KM … 続きを読む

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空蝉(3) 寝所侵入 あれ、違う!

p172 – 179 3.源氏、空蝉の寝所に忍び、軒端荻と契る  〈p139 さりげなく渡り廊下の戸口に、〉  ①小君が手引きするのだが、小君は何才だろうか。自分のすることを分かっているのか。源氏(今や上司) … 続きを読む

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空蝉(4・5) 事後のこと 空蝉との和歌の贈答 

p180 – 185 4.源氏、老女に見咎められ、危ない目をみる   〈p146 近くで眠っていた小君をお起しになると、〉  幕間狂言 中の品の家のあけすけな老女の様子  後で登場する源典侍が典型だが、老女の … 続きを読む

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空蝉 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

空蝉のまとめです。 和歌 5.空蝉の身をかへてける木のもとになほ人がらのなつかしきかな     (源氏) 6.空蝉の羽におく露の木がくれてしのびしのびにぬるる袖かな   (空蝉) 名場面 6.「正絹なる単衣をひとつ着てす … 続きを読む

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夕顔(1) 夕顔の冒頭

「夕顔」うき夜半の悪夢と共になつかしきゆめもあとなく消えにけるかな                           (与謝野晶子) [式部さんの朗読は夕顔全巻を一気に公開しました。是非参考にしてください] 空蝉とのこ … 続きを読む

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夕顔(2) 乳母を見舞う

p194 – 196 2.源氏、心から老病の乳母を見舞い、慰める  〈p157 ようやく車を門内に引き入れて、〉  ①源氏の乳母(大弐の乳母=惟光の母)ここだけに出てくる。     ②源氏の見舞い口上がまた上 … 続きを読む

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夕顔(3) 夕顔との歌の贈答

p196 – 200 3.源氏、歌に興をおぼえ、返歌を贈る  〈p159 尼君の病気平癒の加持祈祷などを、〉  ①心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花      白い扇に香をたきしめてその上に歌が書 … 続きを読む

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夕顔(4・5・6) 六条御息所登場! & 空蝉のこと

p200 – 208 4.源氏、六条邸を訪れ、夕顔の宿を意識する  〈p163 お通いどころの六条のお邸では、〉  「御こころざしの所には~~~人のめできこえんもことわりなる御さまなりけり」  このわずか6行 … 続きを読む

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夕顔(7) 六条御息所を訪問

p208 – 211 7.秋、源氏、六条御息所の御方を訪れる  〈p168 いつしか秋になりました。〉  この段は解説書にも必ず登場する重要な場面  ①葵の上のところには殆ど帰らない → 帰宅拒否症候群  ② … 続きを読む

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夕顔(8・9) 夕顔の宿へ & 夕顔に耽溺

p212 – 214 8.惟光、夕顔の宿を偵察、源氏を手引する  〈p172 それはそうと、あの惟光がお引き受けした覗き見の一件は、〉  ①まことや 話題を転じる常套句、よく出てくる。   律儀な恋の手引き者 … 続きを読む

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夕顔(10) 中秋の夜 夕顔の宿

さてこの辺からクライマックスに差し掛かります。夕顔の描写、源氏の想いも大分語られてきました。 古来男性読者にとって人気のある女君と言われてきた夕顔ですが、どう思われますか。 その辺りを頭に入れながら夕顔8~12を読んでい … 続きを読む

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夕顔(11) なにがしの院へ

p227 – 234 11.源氏、夕顔の女を宿近くの廃院に伴う  〈p186 沈むのをためらっている月に誘われたように、〉  ①右近を乗せていざなにがしの院に。   なにがしの院 = 源融の河原院がモデル → … 続きを読む

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夕顔(12) 物の怪 夕顔を取り殺す

p234 – 243 12.物の怪 夕顔の女を取り殺す  〈p194 夜が訪れた頃、女とふたりで〉 夕顔の巻のクライマックスです。怪奇物語的ではあるが順を追って書かれているので現実味・凄みがあります。  ①脚 … 続きを読む

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夕顔(13・14) 東山→二条院に帰る

p244 – 251 13.惟光参上して、夕顔の遺骸を東山に送る  〈p202 ようやく惟光が参上しました。〉  ①惟光参上   「お前どこに行ってたんだ、やっと来てくれたな、実はな、、、、」   張りつめた … 続きを読む

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夕顔(15) 再び東山へ

p252 – 261 15.源氏、惟光に案内され、東山におもむく  〈p209 その日も暮れて、惟光が参上しました。〉 この段も迫力ある場面です。万が一にも生き返るかもしれない夕顔を残して帰ってきたことを後悔 … 続きを読む

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夕顔(16・17) 源氏重病 夕顔の素性

p262 – 272 16.源氏、東山より帰邸後、重くわずらう  〈p217 源氏の君は、横になられるとそのままほんとうに〉  ①大事な皇子(と言っても臣籍降下したが)が病気になった。そりゃあ帝はじめ宮中は大 … 続きを読む

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夕顔(18・19) 空蝉・軒端荻のその後・夕顔の四十九日

p273 – 278 18.源氏、空蝉や軒端荻と歌を贈呈する  〈p227 あの伊予の介の家の小君が、〉  ①空蝉から見舞いがてらの歌が届く。あれだけ源氏を寄せ付けず逃げ回っているのに全くの無視はできず、心に … 続きを読む

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夕顔(20・21) 夕顔の巻・帚木三帖の締めくくり

p278 – 283 20.源氏 夕顔の夢を見る   ①夕顔の宿の者が不審に思うのは当然。この西の京の乳母の子供たちが若君(玉鬘)を九州に連れて行く。  ②なにがしの院での物の怪の正体。   「源氏はここで院 … 続きを読む

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