私はこのテキストを3回読み通しました。1回目は仲間との講読会の時、源氏物語が未だ何たるかよく分かっていない時で結構大変、物語の筋を追うのが精いっぱいでした。2回目は周辺知識も大分増えていたし、ポイントも分かっていたので大分楽でした。この時はテキストにマークを付けまくりポイントなどもできるだけ書き込みました。そして3回目は半年ほど前、半年ほどかけて読みました。このブログ作成を意識して要点メモをノートにとりました。
その経験を踏まえて私流のテキストの使い方をまとめました。(あくまで私流です。参考にしていただきマイメソッドを工夫してください)
1.時間: 目安は1日1時間でしょうか(これでギリギリだと思います)。書き込みが必要だし参照文献もあるので机に座るのがいいでしょう(私は専ら通勤電車に座ってでしたが)
2.各巻毎に先ず現代語訳(寂聴訳でも円地文子訳でもリンボウ先生でも)を通読し話の筋をおさえる。細かい所で分かりにくい所があっても気にしない。
3.後は地図と年立を傍らにひたすらテキストを読むことだけです。
①最初の巻名・梗概のページ→よくまとまってます。じっくり読みます。
②各巻毎の系図も都度参照する。主要人物の年令を書き込む。
③区切り毎に左の現代語訳をさっと読んでそれから原文をじっくり読む。
④現代語訳と原文がすぐ参照できるよう左右のページにマークをつける。
⑤原文には句読点があるがそれでも長い。自分なりに細かく区切りを入れる。
⑥主語の挿入、心内語に「」をつけるなど適宜補足していく。
⑦語釈注釈は全部読みたいが時間がない。原文の文意が取れる限りは飛ばす。
⑧段落毎に菱型印のまとめがある。核心をついているのでじっくり読みたい。
⑨感じたこと、印象深い表現、自分なりの注釈など書き込み・マークをつけまくる。
⑩和歌はとりわけ難しい。完璧を期さずできる限りの理解に努めるでよしとする。
⑪巻末付録までは手が届かない。余裕・興味のあるときだけ参照すればいい。
⑫巻が終わったらまとめのメモを箇条書きしておく。
とまあ、細かく書きましたが言いたいことは結構時間がかかります。最初は大変です。色々工夫して読み進める方法を見つけて下さい。。といったことです。
巻が進むにつれて解説書や解読書を読む余裕が出てきます。そうなればしめたものです。