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「椎本」カテゴリーアーカイブ
椎本(1・2) 匂宮、宇治に中宿り
椎本 朝の月涙のごとくましろけれ御寺の鐘の水渡る時(与謝野晶子) さて椎本です。「しゐがもと」、宇治十帖には読みにくいが読めれば雅を感じる巻名が多い。 p12-22 1.匂宮、初瀬詣での帰途、宇治に中宿りする 〈寂聴訳 … 続きを読む
椎本(3・4) 薫、宇治を訪問 八の宮との最後の対面
p22-32 3.匂宮の執心 八の宮、姫君の将来を案ずる 〈p149 何かと落ち着かなくて、〉 ①宇治で近づいたがそれ以上の進展はなかった匂宮、帰京して文を送り続ける。 いとすきたまへる親王なれば、、、 →匂 … 続きを読む
椎本(5・6) 八の宮、姫たちに訓戒
p32-39 5.薫、姫君たちと語り内省する 匂宮の懸想 〈p156 薫の君はこちらに、〉 ①八の宮が仏間に去って薫は弁と残った話をする。姫たちも奥にいて言葉を交わす。 ②薫の心内 外ざまにもなりたまはむは、さす … 続きを読む
椎本(7・8) 八の宮、山寺で薨去
p40-46 7.八の宮、山寺にて病み、薨去する 〈p162 八の宮の念仏三昧の勤行も、〉 ①八の宮、山で勤行中に発病、使者が姉妹に伝言を持参(手紙も書けない) 「、、、さるは、例よりも対面心もとなきを」 → … 続きを読む
椎本(9・10) 姫たちに対する匂宮と薫
p47-58 9.匂宮の心寄せ 姫君たち心を閉ざす 〈p167 匂宮からも、度々御弔問のお手紙が届きます。〉 ①匂宮も八の宮の死を聞き薫に対抗して姫たちに想いを寄せる。 匂宮 牡鹿鳴く秋の山里いかならむ小萩がつゆ … 続きを読む
椎本(11・12) 父を亡くした姫たちの悲哀
p58-67 11.薫、弁と対面して、尽きせぬ感慨に沈む 〈p176 それを引き留めるような折でもありませんので、〉 ①大君に代り相手をする弁に対し薫は今の心境を述べる。 →無常観を持って生きてきた中出生の秘密を … 続きを読む
椎本(13・14) 薫、大君と対面・対談(匂宮のこと自分のこと)
p68-78 13.薫、匂宮の意を伝え、わが恋情をも訴える 〈p185 薫の君は、新年になってからでは、〉 ①新年になると多忙になるとて薫はK23年末また宇治を訪れる。 大君も薫の誠意に応えて几帳越しに対面する。 … 続きを読む
椎本(15・16) 新年、匂宮と中の君、歌の贈答
p78-82 15.新年、阿闍梨、姫君たちに芹・蕨を贈る 〈p193 新しい年になりますと、〉 ①K24年正月 年かはりぬれば、空のけしきうららかなるに、、 →正月は必ず「空のけしきはうららか」である。 ②阿闍 … 続きを読む
椎本(17) 薫、またもや姫たちを垣間見
p83-88 17.薫、宇治を訪れ、姫君たちをかいま見る 〈p197 その年、薫の君の御本邸、〉 ①K24年 女三の宮が住んでいた三条宮が焼ける。 →先に八の宮邸が焼けて宇治に移住せざるを得なかった。火事は多かっ … 続きを読む
椎本 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括
椎本のまとめです。 1.和歌 91.われ亡くて草の庵は荒れぬともこのひとことはかれじとぞ思ふ (八の宮) あわれなり、八の宮 92.立ち寄らむ蔭とたのみし椎が本むなしき床になりにけるかな (薫) … 続きを読む