Why & How 源氏物語?

源氏物語はとにかく面白いのです。光源氏と多数の女君との愛憎ドラマなどと一括りにされますがトンデモナイ! 実は平安時代の百科事典と言われるように政治・経済・宗教・社会・風俗習慣から花鳥風月まで全てが織り込まれて、色んな角度から読むことができるのです。源氏物語こそ日本が世界に誇る文化遺産だと確信しています。私の源氏物語への関わりは僅か4年足らずですが、今やすっかりこの物語の魅力に憑りつかれています。

誰もがこの物語のことは知っているし読みたいと思ってる人も多いことでしょう。でも長編で登場人物も多く、話も複雑で最後までキチンと読み通すのは難しいというのが実情でしょう。独りでは続かない、講読会とか講読ゼミとかで仲間と刺激し合い楽しんで読むというのが一番いい方法だと思います。

私は津高校の仲間6人(男女3人づつ)で2009年1月から2010年12月まで2年間、月1回のペースで講読会をやり原文を読み通しました。仲間との講読会あってこそできたことだと思っています。そして終了時には全員で京都~宇治へ完読記念旅行をし楽しい充実した時を過ごしました。この経験を踏まえ、源氏物語の面白さ、素晴らしさを多くの人に知っていただけたらと思うものです。

何を読むかですがやはり原文だと思います。古文などと思われるかも知れません。私も高校時代古文は大の苦手でした。でも受験勉強として読むのではありません。あくまで素人の楽しみとしてそれなりに読めばいいのです。経験からすると初めはさっぱり分からなかったのに2ヶ月もすればスッと分かるようになってきます。所詮は日本語なのです。

六十過ぎて世の中のことも概ね分かり、精神的にも余裕が出てきたら絶対に源氏物語です。お金はかからない、時間はかかる、知的満足感は得られる、言うことないじゃありませんか。究極の文化体験、源氏物語の世界に是非!!  

                (2012年7月記)

 

 

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