投稿者「清々爺」のアーカイブ

夕顔(10) 中秋の夜 夕顔の宿

さてこの辺からクライマックスに差し掛かります。夕顔の描写、源氏の想いも大分語られてきました。 古来男性読者にとって人気のある女君と言われてきた夕顔ですが、どう思われますか。 その辺りを頭に入れながら夕顔8~12を読んでい … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 3件のコメント

夕顔(11) なにがしの院へ

p227 – 234 11.源氏、夕顔の女を宿近くの廃院に伴う  〈p186 沈むのをためらっている月に誘われたように、〉  ①右近を乗せていざなにがしの院に。   なにがしの院 = 源融の河原院がモデル → … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 4件のコメント

夕顔(12) 物の怪 夕顔を取り殺す

p234 – 243 12.物の怪 夕顔の女を取り殺す  〈p194 夜が訪れた頃、女とふたりで〉 夕顔の巻のクライマックスです。怪奇物語的ではあるが順を追って書かれているので現実味・凄みがあります。  ①脚 … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 2件のコメント

夕顔(13・14) 東山→二条院に帰る

p244 – 251 13.惟光参上して、夕顔の遺骸を東山に送る  〈p202 ようやく惟光が参上しました。〉  ①惟光参上   「お前どこに行ってたんだ、やっと来てくれたな、実はな、、、、」   張りつめた … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 4件のコメント

夕顔(15) 再び東山へ

p252 – 261 15.源氏、惟光に案内され、東山におもむく  〈p209 その日も暮れて、惟光が参上しました。〉 この段も迫力ある場面です。万が一にも生き返るかもしれない夕顔を残して帰ってきたことを後悔 … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 4件のコメント

夕顔(16・17) 源氏重病 夕顔の素性

p262 – 272 16.源氏、東山より帰邸後、重くわずらう  〈p217 源氏の君は、横になられるとそのままほんとうに〉  ①大事な皇子(と言っても臣籍降下したが)が病気になった。そりゃあ帝はじめ宮中は大 … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 2件のコメント

夕顔(18・19) 空蝉・軒端荻のその後・夕顔の四十九日

p273 – 278 18.源氏、空蝉や軒端荻と歌を贈呈する  〈p227 あの伊予の介の家の小君が、〉  ①空蝉から見舞いがてらの歌が届く。あれだけ源氏を寄せ付けず逃げ回っているのに全くの無視はできず、心に … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 3件のコメント

夕顔(20・21) 夕顔の巻・帚木三帖の締めくくり

p278 – 283 20.源氏 夕顔の夢を見る   ①夕顔の宿の者が不審に思うのは当然。この西の京の乳母の子供たちが若君(玉鬘)を九州に連れて行く。  ②なにがしの院での物の怪の正体。   「源氏はここで院 … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 4件のコメント

夕顔 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

夕顔のまとめです。 和歌 7.心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花   (夕顔) 夕顔の宿で 8.見し人の煙を雲とながむれば夕べの空もむつまじきかな   (源氏) 夕顔の死を悼んで@東山 名場面 7.心あてにそ … 続きを読む

カテゴリー: 夕顔 | 6件のコメント

京都の紅葉

京都の紅葉を見て来ました。カミさん孝行です。リタイアして時間ができたらと言ってきたので実現できてよかったです。3日間よく歩きました。5年後ぐらいにはまた来たいと思いましたが、恐らく5年後にはこんなには歩けないでしょう。天 … 続きを読む

カテゴリー: 身辺雑記 | 2件のコメント

若紫(1・2) 紫のゆかりの始まり 源氏北山へ

「若紫」春の野のうらわか草に親しみていとおほどかに恋もなりぬる(与謝野晶子) さて第五巻「若紫」、ここからがメインストーリー紫のゆかりの始まりです。源氏物語はここから語り始められたのではないかと私は思っています。幼い紫の … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 4件のコメント

若紫(3・4) 紫の上との運命的出会い

さて、物語中でも屈指の名場面の登場です。式部さんの朗読を是非お聞きください。 p16 – 28 3.ある供人、明石の入道父娘のことを語る  〈p243 源氏の君は寺にお帰りになり、〉  ①北山から京を見下ろす … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 2件のコメント

若紫(5・6・7) 北山で若紫を所望

p28 – 42 5.源氏、招かれて僧都の坊を訪れる  〈p254 源氏の君がお寝みになっている所へ、〉  ①僧都は源氏と聞き恐縮している。同時にカリスマ的スターが現れたと憧憬の念も抱いている。  ②君の御追 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 4件のコメント

若紫(8・9・10) 僧都・尼君との折衝

p42 – 50 8.暁方、源氏再び僧都と対座、和歌の贈答 〈p265 明け方になってきましたので、〉 僧都との和歌の贈答はさりげない挨拶か。 法華三昧中はいつ寝るのだろうか。この時僧都は徹夜だったのか。 9 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 4件のコメント

若紫(11・12) 北山から戻った源氏

p50 – 58 11.源氏、葵の上と不和 紫の上を思う  〈p274 源氏の君は御帰京になられますと、〉  ①源氏、先ずは帝に挨拶。そこへ左大臣が現れ源氏を車に乗せて自邸に連れ帰る。    尽くす左大臣、や … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 8件のコメント

若紫(13) 藤壷との禁断の契り ‐ もののまぎれ

さて場面ががらりと切替わり物語中屈指の重要場面となります。 p59 – 61 13.藤壷、宮中を退出 源氏、藤壷と逢う  〈p282 藤壷の宮のお加減がお悪くなられて、〉  ①藤壷邸 = 三条宮というが二条大 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 2件のコメント

若紫(14) 藤壷懐妊

p62 – 66 14.源氏・藤壷の苦悩 藤壷懐妊、宮中に帰参  〈p285 源氏の君は二条院にお帰りになって、〉  一度にして懐妊してしまう藤壷。禁断の契りからこの段は息もつかせぬ迫力で読者を唖然とさせる。 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 4件のコメント

若紫(15・16・17) 尼君帰京 → 死去

藤壷とのもののまぎれから離れ若紫の話にもどる。 p66 – 74 15.尼君ら帰京、源氏訪れて紫の上の声を聞く  〈p289 あの山寺の尼君は、〉  ①北山で若紫を見出したのがG18年3月、半年経って晩秋9月 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 4件のコメント

若紫(18・19・20・21) 若紫を連れ出す算段

p74 – 90 18.源氏。、紫の上の邸を訪れ、一夜を過ごす   〈p297 少納言からなかなか心得のある御返事が届きました。〉 ①源氏が紫の上邸を訪れる。少納言の説明で状況が全て分かる。   父兵部卿に引 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 4件のコメント

若紫(22・23) 若紫を二条院に連れ出す

紫の上、連れ出しの場面です。 p90 – 101 22.葵の上と不和、紫の上を邸から連れ出す  〈p312 源氏の君はその時、左大臣邸にいらっしゃいましたが、〉  ①紫の上のことを語り始める前に葵の上との様子 … 続きを読む

カテゴリー: 若紫 | 8件のコメント