夕顔のまとめです。
和歌
7.心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花
(夕顔) 夕顔の宿で
8.見し人の煙を雲とながむれば夕べの空もむつまじきかな
(源氏) 夕顔の死を悼んで@東山
名場面
7.心あてにそれかとぞ見る白露の光そへたる夕顔の花 そこはかとなく書きまぎらはしたるもあてはかにゆゑづきたれば、、、、、
(p197 夕顔の宿で - 冒頭からこの辺まですばらしい叙述です)
8. 御枕上にいとをかしげなる女ゐて、「おのがいとめでたしと、、、、、」
(p234 なにがしの院で、、夕顔の巻のクライマックスシーン)
[「夕顔」を終えてのブログ作成者の感想]
夕顔いかがでしたでしょうか。私は長さも手ごろだしストーリー性もありすごく好きです。源氏と惟光 & 夕顔と右近 この二組の主従・乳母兄弟姉妹が織りなすドラマは感動的だと思います。
夕顔の人となり、評価、好き嫌いについては意見はマチマチでしょう。時代によっても変わるのでしょうね。昨今のジェンダー議論からするとあるまじき女性かもしれません。でも自分は夕顔をどう評価するのかを考えることは意義があると思います。大学の源氏ゼミでは是非やって欲しいですね、、、即ち雨夜の品定めになってしまうのでしょうが。。
これで2ヶ月経過。来月から紫のゆかりのメインストーリーが始まります。面白くなってきますよ。原文で全てフォローできてなくてもポイントを押さえて現代語訳でストーリーが追えていればいいでしょう。時間ができたらいつでも戻って原文を自分で読んで追いつけばいいと思います。ストーリーが追えなくなったら終わりです。マラソンで言えば3.5Km通過です。私も息切れしないようにペース配分を考えてやろうと思っています。どうぞ引き続き伴走のほどよろしくお願いいたします。
「夕顔」で一巻、つまりテキストの十六分の一を終えたわけですね。
やはり「夕顔」印象的で心に刻みつけられる巻でした。
登場人物、物語りの展開からしても忘れることはないでしょう。
「夕顔」フンフン、あれかとすぐに想像できるでしょう。
今のところでは姫君たちも少数なので私の中ではそれぞれの個性がはっきりした人物像として形作られています。
今後登場人物が増えるに従って混乱が起きるかもしれませんが、清々爺さんのお勉強の方法はとても適切に思います。
なぜならば各段ごとに区切りながら丁寧に学習するやり方なので読む方の負担も少ないし前もって予習で話しの流れさえつかんでおけばブログ公開の当日には訳本と原文を照らし合わせ難解な言葉は注釈から拾い出す。
先ず最初は式部さんの朗読と声の響きを味わう方法をとっています。
来月はヒロイン「紫の上」 登場ですね。楽しみにしています。
いつもありがとうございます。
恐らく青玉さんはもう所謂ゾーンに入っていると思います。このままのペースで走って行けば完走は間違いありません。そしてどうせ走るなら苦しんでではなくて楽しみながらやりましょうね。私ももっと面白く読めるよう工夫して行きたいと思っています。
どうぞ引き続きよろしくお願いします。
この第四帖『夕顔』は、空蝉の物語が、はかなき散ってゆく夕顔の物語を挟むような
構成になっています。二人の女性の対比、と言うか落差が余りにも激しく(それが作者の狙いと思いますが)、それを一人の若者が求める姿に、いまだ(源氏に)感情移入が出来兼ねないのが正直なところです。清々爺が折に触れて言う所の、これからの伏線としての物語でしょうか。
この帖には“面白い”和歌が幾つかありました;
「 見し人の煙を雲と眺むれば夕べの空もむつましきかな」
⇒ 愛しい人が焼かれて立ち上がる白煙を見て、白雲が夕焼けの茜空に映えて、睦まじく見える、なんて、なんと薄情と言うか、切替えの早い男か。
「 泣く泣くも今日は我が結ふ下紐をいづれの世にかとけて見るべき」
⇒ 泣きながら袴の下帯を見て、いつかは、この下帯を解いて・・・、これは助平丸出しの歌じゃないかと思うのですが・・。
ありがとうございます。
1.私も源氏には賛同と反発の日々であります。そりゃあ普通の男に空蝉と夕顔を同時に愛することはできませんものね。
2.結果として物語の伏線だと思いますが、それはそれで完結した物語として考えるのがいいのかなと思います。
3.和歌を読みといておられることに敬意を表します。
見し人の、、、は私は逆に夕方の雲を見る度に夕顔を思い出すなんて何とも未練がましいなあ、早く忘れよやと思うのですが、、、。
下紐の歌、多分そんなに下ネタ的な歌ではないと思いますよ。あなたと愛を誓いあった、、、それは永遠であったのになあ、と言う風に捉えているのですが。
反論のための反論みたいですね。どうぞ自由に読んでいただければと思います。
清々爺
夕顔を読み終えました。面白くてかなり一気に読めた印象です。この総括のページで皆さん色々感想・コメントを書いておられ、興味深く読ませていただきました(申し訳ないのですが、夕顔の他のページのコメントは余裕なく、見れていません)。
この暢の小生の総括は、 過ぎにしもけふ別るるも二道に行く方知らぬ秋の暮かな ですかね。
面白いと思った歌は、暢の終盤の歌しか思い出せませんが、
問はぬをもなどかと問はでほどふるにいかばかりかは思ひ乱るる
うつせみの世はうきものと知りにしをまた言の葉にかかる命よ
でした。
話は変わりますが、1月終わりに大阪出張があり、仕事の後プライベートで京都に泊まり、宇治市源氏物語ミュージアムに行って来ました。何となくあの頃の公家や君たちの暮らしぶりが垣間見えて、それなりに勉強になりました。来ている人は、お年を召した女性陣が主流で後は、小生と同じか少し年上のご夫婦でしたが、意外にも30代の二人連れの男の子も来ていました。平日で空いていたので、ゆっくり見て来ました。生憎、平等院は全面改修中で見れませんでした(以前2回見てますが)。また初めて、宇治上神社にも御参りして来ました。
あせらず、かつ頑張って、まだ時間はかかりますが、皆さんに追い付きたいと思います。
コメントありがとうございます。
頑張ってますね。いいペースだと思います。多少は雑になっても完璧を期さず兎に角進んでいくのがいいと思います。一旦立ち止まってしまうとストーリーを思い出すのに時間やエネルギーがかかり億劫になってしまいますから。スケジュールを立ててこなしていき、気になった所はマークでもつけておけばいいでしょう。後から振り返れば分かってくるものですよ。
1.「過ぎにしもけふ別るるも、、、、」の歌いいですねぇ。私も好きです。
空蝉の方からの贈歌(問はぬをもなどかと問はで)とそれへの返歌(うつせみの世はうきものと)もしみじみとした歌でいいと思います。そのように自分が面白いなあと思った歌をピックアップしていくと歌の鑑賞にも慣れてくるのではないでしょうか。
(講読会メンバーで代表歌として選んだ歌は巻名が織り込まれているものや巻のストーリーを表したものなどとなっており個人の好みとはまた違ったものになっています)
2.宇治市源氏物語ミュージアム&宇治上神社(国宝なんですよね)、よかったですね。2年前に完読記念旅行で講読会メンバーと行ったときの感激を思い出しました。浮舟のストーリーを読んだ直後だったので宇治川の流れに涙がでそうでした。
機会がありましたら是非源氏物語ゆかりの地を訪れて興味を高められたらと思います。
若紫からメインストーリーが始まります。頑張って一日も早く追いついてください。お待ちしています。