投稿者「清々爺」のアーカイブ

蓬生(1・2・3) 末摘花 荒れたる邸を守り生きる

「蓬生」道もなき蓬をわけて君ぞこし誰にもまさる身のここちする(与謝野晶子) あのユニーク・不可解な女君、末摘花の後日談です。本筋ではないのであまり深読みせずすっと通り抜けましょう。 p12 – 20 1.源氏 … 続きを読む

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お知らせ - 五島美術館・出光美術館

お知らせです。 先般ハッチーさんから紹介がありましたが五島美術館で源氏物語絵巻が公開されます。それと出光美術館でも現在源氏絵が多数展覧されてるようなのでご案内します。ご参考まで。 1.五島美術館    「春の優品展 -和 … 続きを読む

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蓬生(4・5・6) 叔母、末摘花を西国に誘う 末摘花、動ぜず

p20 – 30 4.末摘花、時代離れの古風な日常を過す  〈p230 たわいのない昔の歌や物語などでもお慰みになされば、〉  ①末摘花の生活、想像するだに単調で退屈極まりないものであったろう。     ②古 … 続きを読む

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蓬生(7・8) 侍従、叔母とともに去る

p30 – 40 7.末摘花の絶望 叔母来り侍従を連れ去る  〈p237 冬になってゆくにつれて、〉  ①末摘花の兄 禅師の君、何とも頼りない。それで僧侶と言えるのか、男なら妹のこともうちょっと考えてやったら … 続きを読む

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蓬生(9・10・11) 源氏、やっと末摘花邸へ

さて待ちに待った源氏の君の登場です。 p41 – 48 9.源氏、末摘花の邸のそばを通りかかる  〈p246 明くる年の四月の頃、源氏の君は、〉  ①G29年4月(前段から5ケ月経っている)   明石の姫君が … 続きを読む

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蓬生(12・13・14) 末摘花救われる

p48 – 58 12.末摘花、源氏と対面、和歌を唱和する  〈p253 姫君は、それにしてもいつかはきっといらして下さると、〉  ①待ちに待った源氏の来訪。相変わらず戸惑う末摘花。  ②源氏の言説も相変わら … 続きを読む

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蓬生 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

蓬生のまとめです。 和歌 29.たづねてもわれこそとはめ道もなく深き蓬のもとの心を    (源氏)  荒れ果てた末摘花邸へ 30.年をへてまつしるしなきわが宿を花のたよりにすぎぬばかりか    (末摘花)  待ちわびた源 … 続きを読む

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関屋(1・2・3) 空蝉との後日談

関屋 逢坂は関の清水も恋人のあつき涙もながるるところ(与謝野晶子) 前巻蓬生(末摘花の後日談)に続く空蝉のその後です。12年前源氏17才の若かりし時、雨夜の品定めで刺激を受けた源氏が方違えの夜強引に思いを遂げた人妻空蝉。 … 続きを読む

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関屋 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

関屋のまとめです。 和歌 31.わくらばに行きあふみちを頼みしもおなほかひなしやしほならぬうみ    (源氏) 逢坂の関でのめぐり逢い 32.逢坂の関やいかなる関なれば繁きなげきの中をわくらん    (空蝉) 源氏への返 … 続きを読む

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絵合(1・2) 前斎宮、冷泉帝に入内

「絵合」あひがたきいつきのみことおもひてきさらに遥かになりゆくものを(与謝野晶子) さて絵合の巻、澪標から続くメインストーリー、明石物語の展開です。歌合や貝合はあるが絵合は歴史書にも載っておらず源氏物語・紫式部の創作では … 続きを読む

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絵合(3・4) 斎宮の女御 vs 弘徽殿女御

p85 – 88 3.冷泉帝、斎宮の女御・弘徽殿女御と睦ぶ  〈p279 藤壷の尼宮もその夜は参内なさいました。〉  ①冷泉帝13才(父は桐壷帝 母藤壷・・・実は源氏との子)   弘徽殿女御12才が既に入内し … 続きを読む

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絵合(5・6) 藤壷御前での絵合

p88 – 98 5.帝、絵を好み、後宮、絵の蒐集を競う  〈p282 帝は、何にもまして。絵に興味をお持ちでした。〉  ①ここで絵が物語を進める重要な道具として登場する。   冷泉帝=絵が好き →源氏譲りか … 続きを読む

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絵合(7・8) 冷泉帝御前での絵合

p99 – 107 7.朱雀院、秘蔵の絵巻を斎宮の女御に贈る  〈p291 源氏の君も参内なさって、〉  ①源氏の提案で冷泉帝の前で絵合をしようということになる。   源氏方(梅壺女御) 対 権中納言方(弘徽 … 続きを読む

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絵合(9・10) 才芸・絵画について 冷泉聖代の現出

p108 – 114 9.源氏と帥宮、才芸・絵画を議論 後の遊宴  〈p297 夜明け近くなった頃、〉  ①絵合の後の謂わば感想戦 夜明けになって酒を飲みながら   源氏の言 =物語中第一の自讃の詞(脚注4) … 続きを読む

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絵合 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

絵合のまとめです。 和歌 33.わかれ路に添へし小櫛をかごとにてはるけき仲と神やいさめし    (朱雀院) 前斎宮入内、朱雀院の嘆き 34.見るめこそうらふりむらめ年へにし伊勢をの海人の名をや沈めむ    (藤壷中宮)  … 続きを読む

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松風(1・2) 源氏、明石の君の上京を督促 

「松風」あぢきなき松の風かな泣けばなき小琴をとればおなじ音を弾く(与謝野晶子) 松風に入ります。絵合の後宮争いから離れてこの巻は完全に明石物語です。明石一族の様々な想いとそれに対応する源氏・紫の上が語られます。 p120 … 続きを読む

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松風(3・4) 明石の入道との永久の別れ

p126 – 134 3.京より迎えの使者下る 明石一家の哀歓  〈p309 一方、腹心の家来たちを、〉    ①源氏は使者を何人も遣わし意を尽して上京を促す    →源氏の心配りの立派なところ  ②移ること … 続きを読む

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出光美術館・五島美術館に行ってきました

出光美術館と五島美術館をはしごして来ました。平日なのでゆっくり見れてよかったです。 1.出光美術館 源氏絵と伊勢絵-描かれた恋物語   式部さんハッチーさんのコメント通り興味深かったです。伊勢絵と源氏絵は影響し合っている … 続きを読む

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松風(5・6) 明石の君、大堰の邸に移り来る

【お知らせ】 右欄の源氏百首・名場面集・青玉和歌集を「絵合」まで更新しました。また、小倉百人一首リストを加えました。参考にしてください(万葉さん、ありがとうございました)。 さて連休も終わり日常に戻ります。明石物語の続き … 続きを読む

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松風(7・8) 明石の君との再会

p138 – 146 7.源氏、大堰を訪れ、明石の君と再会する  〈p320 御前駆も気心の知れた者だけをおつれになり、〉    ①明石の君とは3年振りの再会。明石の姫君(満2才半)とは初対面。   →3人で … 続きを読む

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