関屋 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

関屋のまとめです。

和歌

31.わくらばに行きあふみちを頼みしもおなほかひなしやしほならぬうみ
   (源氏) 逢坂の関でのめぐり逢い

32.逢坂の関やいかなる関なれば繁きなげきの中をわくらん
   (空蝉) 源氏への返歌

名場面

32.「今日の御関迎へは、え思ひ棄てたまはじ」
   (p66 源氏・空蝉 逢坂の関にて)

[関屋を終えてのブログ作成者の感想]

空蝉の後日談ですが蓬生と違ってさしたるエピソードもなく、常陸から都に帰る空蝉と石山寺に参詣する源氏が逢坂の関で逢いました、その後空蝉は出家しました、、、ってだけです。ここは「ああ、そうなの」で通り過ぎればいいんでしょうね。空蝉も個性的な女性なので河内守を悪役にして少し物語を展開してもらえば面白かったかと思うのですが、、、。

さて次は絵合、メインストーリーに戻ります。

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12 Responses to 関屋 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

  1. 青玉 のコメント:

    帚木後半と空蝉の本ブログを遡ってみました。
    活発なコメントのやり取りが面白く半年ぐらい前の事なのに懐かしく感じられました。
    ついでに末摘花も・・・
    空蝉ー関屋  末摘花ー蓬生 
    それぞれのその後が繋がり復習ができました。

    それでは絵合 よろしくお願いします。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      復習、いいですね。物語は長期に亘り多様に展開していきますので節目に過去を振り返り頭を整理しておくのがいいと思います。17年前のことを読んでみるとまた違った感情が湧きあがってきます。源氏物語の凄さだと思います。

      それと自分なりの年立(年譜)を作り常に参照することをお勧めします。読後の率直な感想を一言づつ書いておくと後で読み返すとき面白いですよ。

  2. 青玉 のコメント:

    追記
    徳川美術館、今年の「源氏物語絵巻」特別公開は下記の通りです。
    11月16日(土)~11月24日(日)
    「宿木二」  「関屋」  「絵合」の三点が展示されます。

    • 清々爺 のコメント:

      名古屋はいいですね。

      「関屋」は正しく逢坂の関のこの場面ですもんね。
      「絵合」は国宝二十点にはありませんが別の絵巻なんでしょうか。

      是非ご覧の上感想をお聞かせください。

  3. ハッチー のコメント:

    清々爺へ

    本日は時間があり、関屋まで読めました。
    爺も言っている通り、特別な感慨が湧いてこない帖でしたが、これはこれなんでしょう。
    澪標、蓬生、関屋と、3帖続けての女性との出会いが偶発的で、続けてはやりすぎかなとも感じました。

    今週半ばから、いよいよ、皆さんと一緒に読んで行けます。よろしくお願いします。

    ところで、徳川美術館の11月特別公開は、期間がすごく短いですね。是非見たいところですが、このためだけに行くのはどうも、がとりあえずの現状ですかね。

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      1.関屋はまあこんなものでしょう。すっと通り抜けることでいいと思います。3帖続けての女性との偶発的な出会いとありますが、澪標は誰のことですか?ちょっと思いつかないのですが、、。

      2.徳川美術館での国宝源氏物語絵巻の公開については下記投稿に対する青玉さんのコメントを参照してください。

          2012年9月19日付  源氏物語絵巻 源氏絵

  4. ハッチー のコメント:

    清々爺へ

    関屋はスーと読めばいいですよね。少し箸休めもないと疲れますから。
    澪標は、明石の君との住吉での出会いが、偶発的と思いました。

    徳川美術館の投稿見ました。半分納得、半分見せる側の論理かとも、いずれにせよ、見たいものです。国宝は、誰が決めるのか調べていませんが、やはり見逃せない作品ばかりに思えます。

  5. ハッチー のコメント:

    清々爺へ

    虫の知らせか、夜中に目覚めてしまいました。もしかすると、澪標では、明石の君と偶然、住吉詣で一緒の場所にいたが、実際は出会えなかったのかも知れません。ちゃんと読めていない可能性 大 ですので、あすにも再確認します。お騒がせし、恐縮です。

  6. ハッチー のコメント:

    今朝、澪標を読み返しましたが、明石の君と源氏は会っていませんでした。

    みをつくし恋ふるしるしにここまでもめぐり逢ひけるえには深しな

    数ならでなにはのこともかひなきになどみをつくし思いそめけむ

    の歌が交わされていたので、勘違いをしています。失礼しました。

    と言うことで、まだまだ、解っていませんので、今後ともよろしく。

    • 清々爺 のコメント:

      万事了解です。勘違い・物忘れは生きてる証拠(まだちょっと早いか)、全然問題ありません。

      住吉で源氏と明石の君は会えていない・会いに行けなかった、、そこがポイントではありますが、そういう設定そのものは如何にもわざとらしい感じはしますね。

      源氏物語は長く・複雑なので勘違い・混乱は日常茶飯事です。私も「あれっ!、どうなってたかな、、、」なんて何時もチェックし直しています。どうぞ気にせず何でもぶつけてください。

  7. 進乃君 のコメント:

    この「関屋」の帖。清々爺は『「ああ、そうなの」で通り過ぎれば
    いいんでしょうね』と言われていますが、構成から言って、末摘花の
    エピソードとの対でしょうね。空蝉は、”亭主がなくなり、その子供が色目を
    使うので坊主(尼に)なった”、と言う小さな挿話は、末摘花が大事にされる
    エピソードとの対として読めば結構味わい深いものです。
    所で、逢坂の関で二人は会ったのでしょうか?

    • 清々爺 のコメント:

      ありがとうございます。

      おっしゃる通り末摘花-蓬生と対をなすものなのでこの関屋ももう少しエピソードを盛り込んで書いてもらいたかったです。逢坂の関なので清少納言の「夜をこめて鳥のそら音ははかるともよに逢坂の関はゆるさじ」くらいを引用して源氏が小君(右衛門佐)に手引きさせて夜明けに忍びこんだけどまた空蝉に逃げられてしまった、、、なんてあれば面白かったろうと思います。末摘花との比較では空蝉は中途半端にしか扱われていませんね。

      という訳で関屋では二人は出くわすものの会ってはいないのです(p72巻末脚注参照)。

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