今までの人物談義で取り上げなかった脇役たちです。
「こんな人もいましたねぇ、、」映画のエンドロールみたいなものです。
(登場順)
〈第一部〉
【弘徽殿大后】・・物語中第一のヒール役。でも女性では物語中第一の漢籍通。
【祖母北の方】・・母に死なれた源氏を3~6才育てた。源氏にとっては恩人だった筈。
【高麗人の観相見】・・物の怪八卦は科学であった。物語がこれに沿って進む。
【大宮】・・人物談義で取り上げ損ねたが評価:良、好き嫌い度:大好きであります。
【四の君】・・右大臣の娘、頭中の正妻。あまり出番なかったのが残念。
【伊予介】・・朴訥な受領、まさか妻空蝉が源氏に寝取られていようとは、、。
【紀伊守】・・伊予介の子、義母空蝉に色目を。物語中好色度ナンバーワンか。
【小君】・・空蝉の弟。源氏と男色を、、いやそんなことはあるまい。。
【中将のおもと】・・起きられぬ六条御息所に代って源氏を見送る。何とも色っぽい。
【尼君】・・紫の上の祖母。源氏が紫の上が欲しいと言い出した時はびっくりしたろう。
【犬君】・・「雀の子を犬君が逃がしつる、伏籠の中に籠めたりつるものを」
【兵部卿宮】・・紫の上の父、藤壷の兄。どうもいけ好かない御仁でありました。
【冷泉帝】・・もののまぎれの果実。父想い、妻(秋好中宮)想いの実直な人。
【中川の女】・・源氏を振った女、、、って言ってもそりゃ待ってられないでしょう。
【麗景殿女御】・・「人目なく荒れたる宿は橘の花こそ軒のつまとなりけれ」
【筑紫の五節】・・何度か名前は登場するがさっぱり得体の分からない人であった。
【醍醐の阿闍梨】・・末摘花の兄。妹同様どうも浮世離れした感じだったが。。
【末摘花の叔母】・・この人も邪悪。末摘花に女房が勤まるわけもなかろうに。
【蛍兵部卿宮】・・源氏の異母弟。ただただ風流だけの人。玉鬘に空振りはお気の毒。
【夜居の僧都】・・冷泉帝に秘密を奏上。口の軽い坊主め、、、。
【藤典侍】・・惟光の娘、夕霧の愛人に。夕霧が見初めるところはいい場面だった。
【今上帝】・・時の天皇なのでコメントは差し控えましょうか。それにしても子沢山。
【豊後介】・・玉鬘に献身的に仕え京へ連れ帰る。忠義ないい男。晴れて源氏の家司に。
【大夫監】・・九州の豪族、荒々しいが何となく憎めない。
【三条】・・玉鬘の下女。ご飯が頭から離れない太っちょ。右近との会話面白かった。
【髭黒大将】・・玉鬘争奪レース@六条院における大ダークホース。万馬券の大穴に。
【髭黒の北の方】・・火取りの灰をふりかける。心の病気は痛ましかった。
【真木柱】・・「今はとて宿離れぬとも馴れきつる真木の柱はわれを忘るな」
〈第二部〉
【落葉の宮】・・「落葉」はひどいのでは。でも六条院で結局は幸せだったのか。
【一条御息所】・・あの手紙が雲居雁に奪われていなければ、、、。
【小野の律師】・・霧深い朝、この律師も余計なことを、、、。
〈宇治十帖〉
【宇治の阿闍梨】・・人情に疎くとても高徳の僧とは思えない。
【六の君】・・藤典侍腹夕霧の娘、きれいだったのだろう。惟光に見せたかった。
【中将の君】・・浮舟の母、ふくよかな苦労人とお見受けしたが。
【常陸介】・・典型的な受領像。でも女性関係は潔癖そう。
【仲人】・・この人、最高。帝の言葉を語るところでは笑いが止まらなかった。
【左近少将】・・憎まれ役だがよく考えれば無理もなからん。
【内舎人】・・荒っぽく怖い武士の世界を垣間見た感じ。
【横川僧都】・・初め俗っぽく思えたが浮舟を救い、出家させたところは偉かった。
【母尼】・・80才余、物語中最老齢か。いびきのところが面白かった。
【妹尼】・・この人の献身的振舞いには頭が下がりました。浮舟は幸せものです。
【中将】・・浮舟への懸想の話は鬱陶しかった。出家を後押しした男で良しとしようか。
【小君】・・何となく空蝉の小君を思い浮かべてしまった。
・・・・・・・・・・・・・(完)・・・・・・・・・・・
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