帚木 代表歌・名場面 & ブログ作成者の総括

帚木のまとめです。

和歌
3.「帚木の心をしらでその原の道にあやなくまどひぬるかな
   (源氏)

4.「数ならぬ伏屋に生ふる名のうさにあるにもあらず消ゆる帚木
   (空蝉)

名場面
4.「長雨晴れ間なきころ、内裏の御物忌さしつづきて、、、」
   (p70 雨夜の品定め)

5.「暁に御迎へにものせよ
   (p140 方違え、空蝉との契り)

[「帚木」を終えてのブログ作成者の感想]

10月も今日で終わり、「桐壷」と「帚木」を終えました。まだまだ僅か24分の1です。この二つの巻は帚木の最後の場面を除き物語としてはあまり面白くないと感じられるかもしれません。でも源氏物語がどんなテーマで何を語ろうとしているのかが散りばめられているので興味は深まったのではないでしょうか。

テキストの使い方、読み方、朗読の活用法などなどマイメソッドもできてきたでしょうか。読んでいくポイントも色々あると思います。是非「源氏物語ワンダーランド」で日々遊んでください。

私のコメントは相変わらずでまとまりがありませんが、どうもこれ以上は無理だと思います。何度もお願いしていますがこの欄で談義を発展させていくのが一番だと思います。キチンとフォローできてない方もここぞと思うところ、思いついたところでは是非何でも書き込んでください。

11月は「空蝉」と「夕顔」です。17才源氏の爆走が続きます。面白いですよ。

(方違えでもないのにしばらく留守にしてましたが昨日戻りました。書斎での時間を増やして予定原稿作成に取り組もうと思っています)

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帚木(16・17) 小君のこと 頑ななる空蝉

p147 – 159

16.源氏、小君を召して文使いとする
 〈p118 この頃は源氏の君は左大臣邸にばかりおいでになります。〉

 ①小君、何才であろうか。10才くらいか。
  こう言う子役的な使い方、紫式部はうまい。
  小君を介しての源氏と空蝉のやりとり。

 ②源氏と紀伊守が会話しているが、紀伊守は空蝉が襲われたこと知らないのだろうか。
  ちょっと不自然な感じである。

17.源氏、再び紀伊守の邸を訪れる
 〈p125 例のように、宮中で幾日もお過しになっていらっしゃる頃でした。〉

 ①源氏次なる方違えのチャンスを待ちかねて再び紀伊守邸へ
  迷惑だけど、恩を売っておけば見返りもあろうと打算する紀伊守

 ③空蝉はずっと紀伊守邸に居続けたのだろうか。ちょっと不思議。

 ④「いとかく品定まりぬる身のおぼえならで、、、、ほど知らぬやうに思すらむ」
  これが空蝉の真情。それにしてもしっかりしている。
  この辺の叙述について国文学者の大野晋が絶賛している。
 「源氏物語全体を通じてこれだけせめぐ女の気持ちをリアルに書いてある箇所はない」

 ⑤歌を交すものの情は交せない源氏。
  小君を寝所に入れて替りを務めさせる。
  (宇治十帖の最後に出てくる浮舟の弟も小君、これもなんとなく妖しい)

  男色に対する二つの説:
   丸谷才一「王朝の貴族階級において、男色は一つの文化であった」(光る源氏の物語)
   橋本治「源氏物語の時代に男の同性愛はない、あるのは平安末期から元禄まで」(源氏供養)

ということで、源氏の思いは遂げられず悶々として次巻に移ります。

 

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帚木(15) 空蝉とコトに及ぶ ♡♡

p135 – 146

さて、源氏物語最初の官能場面です。(一度目の時はその昔「チャタレイ夫人の恋人」を英語で読んだ時のことを思い出しながらワクワクして読みました)

15.方違えの夜、源氏、空蝉と契る
 〈p107 源氏の君は、落ち着いてお寝みにもなれず、〉

 ①小君と空蝉の会話によって状況を説明する → うまいものです。
  p136脚注(黒◆)の説明の通り。

 ②「掛金をこころみに引きあけたまへれば、あなたよりは鎖さざりけり
  どうして開いてたのか。忘れたのか、わざとか、それとも誰かが外したのか?

 ③その時の源氏の口上 → 全くよく言うものです(寂聴さんの言う「口べっぴん」)
  「うちつけに、深からぬ心のほどと、、、浅くはあらじと思ひなしたまへ」
  「違ふべくもあらぬ心のしるべを、、、、思ふことすこし聞こゆべきぞ」

 ④「いと小さやかなれば、かき抱きて障子のもと出でたまふ
  小柄な空蝉。お姫さま抱っこで。(いつも女性を運ぶ時はこの抱き方、よくできますね)

 ⑤「暁に御迎へにものせよ
  源氏の傍若無人・ゴーマン言葉集の一つ。
 (気の弱い私は生涯一度でもこんな風に言ってみたいと思っています)

 ⑥必死に抗弁する空蝉、アレやコレや言いながら行動を進めていく源氏。

 ⑦事後の空蝉の思い。これっきりで二度と許すことはなかった。でも源氏の心から離れることはなく、後々まで主要脇役の一人で居続ける。

 ⑧優艶な後朝の情景。物語中でもこれだけ詳しく書かれたのは他にないのでは。

 ⑨「月は有明にて光をさまれるものから、かげさやかに見えて
    これを芭蕉は奥の細道の旅立ちのところでそっくりいただいている。
  「月は在明にて光おさまれる物から、不二の峰幽かにみえて
  
さすがに読み応えのある段だと思うのですがいかがでしょう。 
 
  

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帚木(14) 方違え 紀伊守邸へ

p126 – 134

14.源氏、紀伊守邸へ方違えにおもむく
 〈p100 暗くなる頃に、女房が、〉

(紀伊守邸:場所要チェック。土御門殿・法成寺のあたり。賀茂川に近い)

 ①ここからの紫式部の筆使い、溌剌としてきた感じです。
 ②「方違え」、「占いは科学であった」時代からすると従わねばならない。
  窮屈であるが非日常の世界が訪れる。余所に泊まりに行く、面倒だが何かいいことあるかもしれないとの期待もある。

 ③急に行くぞと言われて困惑する紀伊守。もう源氏はウキウキ、やる気まんまん。
  言葉づかいも冗談を交え軽妙である。  

 ④季節は梅雨明け。虫の声、蛍が飛び交う。→「夏は来ぬ」のころおい。
  風流な季節に風流な屋敷に赴く

 ⑤偶然にも空蝉も方違えで来ている。その人たちの様子。源氏が来ていることを嗅ぎ付けた女房たちはこれもウキウキで噂話、これが源氏の耳に入る。
   →ここで朝顔の君が初めて登場する(この頃から何かあったのでしょうか)

 ⑥そして紀伊守登場。源氏とのやりとりが面白い。
  「とばり帳もいかにぞは」(催馬楽・我家) 
  催促する源氏、必死に受け流そうとする紀伊守
   →「催馬楽・我家」 源氏のような最上流貴族も下世話な催馬楽を知っていたのですかね。

 ⑦空蝉の弟=小君の登場。
  空蝉の出自の説明=父は従四位下相当、身分低い(これでは更衣は無理だろうか)

 ⑧年老いた伊予介の後妻に入った空蝉。これに関心を示す義理の息子紀伊守。
  (源氏が来てなければ紀伊守が空蝉を襲ったのかも)
  (紀伊守、物語中一番好色な(スケベったらしい)男だと思うのですがいかがでしょうか)

この段は何度読んでも面白いと思います。さあ、準備完了、もう行くしかない。。。

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帚木(13) 左大臣邸の様子 葵の上

さて、ここからが面白い。始まり!始まり!ってところです。
p125 – 126

13.品定めの翌日、源氏、左大臣邸へ退出
 〈p98 ようやく、今日は雨もやみ、〉

 ①宮中→左大臣邸へ 左大臣の下にもおかない対応
  左大臣はずっとこの後も大事な婿として源氏に貢献する。
  左大臣の北の方(大宮=桐壷帝の妹)も源氏をこよなく可愛がる。
  (左大臣邸:三条にある、ここも今後物語の主要舞台の一つとなる)

 ②葵の上の様子
 「おほかたの気色、人のけはひも、けざやかに気高く、乱れたるところまじらず」
 「あまりうるはしき御ありさまの、とけがたく恥づかしげに思ひしづまりたまへる」

  やはりこれでは気づまりなのだろうか。対局をなすのが夕顔という位置づけか。
  葵の上が頑な過ぎるのか源氏が我が儘なのか。

 ③気づまりで面白くない妻を敬遠して気楽な女房たち(中納言の君・中務)と戯れる(当然戯れ以上のコトにも及ぶ)。この辺り最初読んだときは「源氏よ、もっと真面目にやれ!」って思ったものですが、、、

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帚木(11・12) 式部丞の体験談 左馬頭の総括

「雨夜の品定め」の括りの部分です。
p116 – 125

11.式部丞の体験談 - 博士の娘
 〈p91 頭の中将が藤式部の丞に向かって、〉

 ①ここまで黙っていた式部丞が急かされて発言する。嘘とも真ともつかない怪しげな話。
 ②後でも色々と語られる貴族と学問、女性と学問のことが述べられる。
  学問も諸芸の一つ、貴族にはそんなもの必要でなかったしましてや女性にはむしろ邪魔であったと言う時代風潮と、それに反発する紫式部。 

 ③この博士の娘は実際に登場する人物ではないが、相当に面白い(変わっている)。紫式部はどういうは感情を持ってこの女性を描いたのであろうか。

 ④最後の件、「ウソだろう、そんな女いるものか、もっと真面目な話をしろよ!」ってけしかけられるところ、面白い。

12.左馬頭、女性論のまとめをする
 〈p96 左馬の頭がまたその後を引きとり、〉

 ①女らしさとは何ぞや。女に学問は必要か。
 ②歌を詠むにしてもTPOが肝心
  
 別に総括と言うほどのものでもない。男から見た勝手な言い分じゃなかろうか。

 ここで「雨夜の品定め」が終わる。大事なのは最後の一節で、源氏は公達どもの話を聞き流しながら、想っているのは藤壷のこと、「キミたちの言うのは分かるけど、オレのあの人は、、、」という感じだろうか。

   →「光る源氏の物語」によると、源氏と藤壷のコトがあったのはこの雨夜の品定めの前夜あたり。宮中は物忌みで動けない。帝も藤壷を呼べない、このチャンスをものにした源氏。でもそれは物忌みに対するタブーを破ったとんでもないことだった、、、、ということらしい。

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帚木(10) 頭中の体験談 内気な女=夕顔

雨夜の品定めで語られる体験談、その内この段だけは物語に深く繋がるので面白いし重要です。
p110 – 116

10.頭中将の体験談-内気な女
 〈p87 「わたしは、ひとつ馬鹿な男の話をしましょう」〉

 ①第四巻で源氏と恋の冒険物語を繰り広げる夕顔のことが語られる。
  夕顔は「男の言うままになる大人しくか弱い女性でそれだけに愛おしくなる」と言うイメージで、従来源氏物語中の好ましい女君ランキング上位に入る女性なのだが、そのイメージはこの段の頭中の話に依る面が多い。

 ②「いい関係で、娘までできた仲だったのに、、、」頭中は夕顔が消息を絶ったことを心から悔やんでいるのであろう。
    →何故もっと八方手を尽くして探せなかったのだろうか。
    (若紫の失踪の時もそうだが余り探さない。警察もいないしあきらめたのだろうか)

 ③夕顔と頭中の常夏・撫子の歌の贈答はなかなかいい。
  夕顔「山がつの垣ほ荒るともをりをりにあはれはかけよ撫子の露」
  頭中「咲きまじる色はいづれと分かねどもなほとこなつにしくものぞなき」
  夕顔「うち払ふ袖も露けきとこなつに嵐吹きそふ秋も来にけり」
  

 ④夕顔の所に頭中の妻(右大臣の四の君)から相当な脅しでも入ったのであろう。ここでも右大臣系の悪役ぶりが示唆されている。

→上記「うち払ふ」の歌の「嵐吹きそふ」は妻側からの脅しを指しており、この意味を頭中が解さなかったところに悲劇がある。歌の読みとりかた一つで恋のゆくえまでもが変わってしまう。(俵万智)

 ⑤この雨夜の品定めがG17年5月、そして源氏が夕顔と逢うのがその直後6~7月のことなのです。当然紫式部はこの段を夕顔の巻の序として書いたのでしょう。

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帚木(4~9) 左馬頭の力説

p78 – 110

左馬頭と式部丞、二人ともここだけに出てくる人物。源氏・頭中の取り巻きで女性関係でも先輩格。この二人が(特に左馬頭)面白おかしく経験談を語るというところです。ポイントだけおさえて後は左ページの現代語訳をなぞって読み進めればいいと思います。

4.左馬頭の弁-中流の女のおもしろさ
 〈p64 左馬の頭は、「もともとの家柄と、〉

 ①「葎の門」さびれた屋敷に素晴らしき女性が住む=深窓の令嬢、古今の物語の一つのパターン

 ②「白き御衣どものなよよかなるに、、、、女にて見たてまつらまほし
 この源氏のくつろいだ様子、女にしたいほどの美形。

5.左馬頭の弁-理想の妻は少ないこと
 〈p66 さまざまな人々のことなどを話題にしながら、〉

6.左馬頭、夫婦間の寛容と知性を説く
 〈p66 「こうなればもう、家柄とか、〉7.芸能のたとえごと

7.左馬頭の弁-芸能のたとえごと
 〈p73 左馬の頭はひとりはりきって、弁論博士になり、〉

8.左馬頭の体験談-指喰いの女
 〈p75 「ずいぶん昔の話ですが、〉 

9.左馬頭の体験談-浮気な女
 〈p82 「実は、同じその頃、もう一人、〉

 あれやこれやの議論。なるほどと思うもあり、そうかなと思うもあり。
 
今回、改めてこの部分読みましたが辛かったです。頭に入らないし。
このあれやこれや談義は枕草子の叙述とそっくりだなと思いました。枕草子もものづくし以外の部分は場面が断片的で総じて味気なく面白いとは感じないのですが、、。いかがお思いでしょうか。

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帚木(2・3) 雨夜の品定め 中の品論

「雨夜の品定め」について
 内容のことはともかくこの言葉は有名です。長雨の宮中で源氏と頭中、そしてその取巻きが女性のことを語り合う。年頃の男同士、多少とも女性経験で先行している者は先輩面して「オレはこんなこと知ってるんだぜ」って自慢話になる。45年前の学生寮で雨の夜も晴れの夜もやっていたものです。

p70 – 78
2.五月雨の夜の宿直に、女の品定め始まる
 〈p57 五月雨が長く晴れ間もない頃、〉

 ①G17年5月梅雨時。場所は宮中の源氏の住まい。
  左大臣家の息子たちが源氏のところに遊びに来ている。

 ②その左大臣家の嫡子「頭の中将」の紹介。
  年令は+5だろうか(葵の上が+4でその兄だから)
  即ち源氏17才、頭中22才
  身分的には下だが兄貴分的親友(義兄)で学芸も遊びもいっしょ、後には後宮を巡るライバルとなる重要人物
  右大臣家の四の君を妻にしているが源氏同様しっくりいっておらず遊び回っている。

 ③源氏と頭中の女性論議始まる。
  この源氏と頭中の掛け合い問答が面白い。頭中がこの道の先輩として三階級論を述べる。源氏が更に質問追及すると左馬頭と式部丞が助っ人で現れる。絶妙な話回しだと思います。

3.頭中将の弁-女の三階級について 
 〈p63 左馬の頭は、「いくら成り上がって出世しても、〉
 
 ①頭中の「中の品論」、これが大事なコンセプトです。当初紫式部は上流貴族だけの話として(紫のゆかり)書き出したがそれだけでは物足りなくなって受領階級の娘のことを持ち出したのではないでしょうか。

 ②教養ある受領階級の娘。紫式部自身のことも言ってるのでしょう。それと中宮定子の母、高階貴子(百人一首No.54)が思い浮かびます。

 ③一番最後のところ、「中将憎む」この言い方、大好きです。
  頭中がしたり顔で自説を展開する「源氏の君よ、アンタにゃ未だ分からんだろうけどこうゆうことなんでっせ」。
  源氏が切り返す「ホンマかいな、そんなこと誰が決めたんや」
  といった調子の若者の女性論議だと思うのですがいかがでしょう。

身分社会・男尊女卑社会とはいうものの「女の品定め」などというとすごく下品な感じでウーマンリブ関係者には耐え難い表現かも知れませんね。私もこういう言い方は好きじゃありません。

[今日からしばらく姫路の娘一家のところへでかけ、そこから四国観光・津での同窓会に行ってきます。投稿は予約にしてありますがコメントへの返信が遅れるかもしれません。ご容赦のほどを]
  

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帚木(1) 帚木3帖の冒頭

「帚木」中川の皐月の水に人似たりかたればむせびよればわななく(与謝野晶子)

第二巻「帚木」です。帚木・空蝉・夕顔の3帖はまとめて「帚木3帖」とも呼ばれます。桐壷-若紫-紅葉賀と続く「紫のゆかり」系とは別に書かれ後から挿入されたというのが通説です。

「桐壷」から5年の空白ありG17年のお話です。源氏元服結婚の12才から17才までが飛んでいるので失われた巻があるとか色々言われているところです。

「帚木」は雨夜の品定めのところ(p68-125)と空蝉登場の部分(p125-159)の二つに分かれます。前半は女性論議ですが一般論と物語に直接関係ない世間話的なお話が多いので(夕顔の話は別)全く面白くありません。長いけど我慢して左ページの現代語訳を指でおさえながら読み進めるくらいでいいと思います。

さて、その冒頭。
p68 – 69
1.源氏の君のあやにくなご本性
 〈寂聴訳巻一 p56 光源氏、光源氏などともてはやされ、〉

 ①「光る源氏、名のみことごとしう。言ひ消たれたまふ咎多かなるに、、、、さるまじき御ふるまひもうちまじりける
(源氏物語には桐壷と帚木、二つの序ありとも言われています)
 脚注にある通り、夕顔巻末の結びの言葉に照応する語り手の前口上

 ②まじめであり好色である光源氏。読者にこれからのご乱行暴露を予告するような口上です。これを聞いて読者は源氏はどんな17才に成長したのかとワクワクしたことでしょう。

 ③「癖なむあやにくにて、、、」
  「あやにくなご本性」これがキーワード
   (これから出てくる官能場面を総括するようないい言葉です)

 ④左大臣邸の葵の上のところにはご無沙汰している。
  桐壷巻末に内裏56日、大殿23日とあった通りです。

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