p22 – 27
5.無心の若宮、更衣の里に退出する
〈p19 こうした中でも、若宮をそのままお側に引きとめて、〉
帝は宮中においておきたいが喪のこともあり止む無く祖母のところへ帰す。
3才~6才 宮中と祖母のところを往ったり来たりだったのか。
6.更衣の埋葬、三位追贈 人々の哀惜深し
〈p19 いくら名残を惜しんでも、〉
①葬場は鳥辺野。夕顔の時も出てくる。
火葬であった。「煙」が縁語として必ず出てくる。
「灰になりたまはむ」とは露骨ですね。
②三位追贈。四位だと更衣にしかならない。死して女御になったということ。
勅使来て宣命を読む→みつの位をたてまつる~~と朗々と読んだのであろうか
③「なくてぞ」と古歌が引用されているが、スッと通り過ぎましょう。
母君の嘆きのほどが思いやられる場面です。
7.帝、涙にしずみ、悲しみの秋来たる
〈p20 悲しみのうちにいつとなく日々は過ぎてゆき、〉
①「露けき秋なり」秋は嘆きにピッタリ(春は愁い)
「御方々の御宿直も絶えてしたまはず」独りでいたい、、帝の消沈ぶり
②弘徽殿女御の悪態集の一つ
「亡きあとまで、人の胸あくまじかりける人の御おぼえかな」
脚注は「弘徽殿・右大臣派の圧力にも屈せぬ帝の一途な心情」とあるがどうだろうか。もう少しシャッキリしてもいいのではと思うのですが。
それにしても式部さん、朗読がとっても耳に心地良いですよ。
私も毎朝声に出して数行づつ候文を読んでいるのですがこうはいきません。
何年たってもつっかえひっかえトツトツという感じです。
死して女御の位をとありますが、生前にお与えになればいいのにと思ったりしました。
この辺のところでようやく女御、更衣、女房の区別がはっきり理解できてきました。
したがって先の(4)の所での御息所も納得です。
女の恨みつらみ、その執念たるやげに恐ろし・・・
帝の女々しさがちょっと情けないですね。
朗読、必ず慣れてきます。保証します。どうぞ少しづつでも続けてください。
(源氏物語の文章、特徴というかパターンがあると思います)
手車を許したり増してや従三位を追贈する、、そりゃあやり過ぎでしょう。桐壷帝の偏愛ぶりを強調してますね。
青玉さん、私の拙い朗読を聞いてくださってありがとうございます。
聞いてくださる人の存在を励みにして、これからも朗読を続けていきますので、よろしくお願いします。