p98-102
14.中宮、浮舟入水の真相を聞き驚愕する
〈p200 女一の宮は、中宮の御殿のほうにおいでになりました。〉
①姫宮は、あなたに渡らせたまひにけり。
→女一の宮は中宮の所に居る。薫は空振りである。
②中宮「まめ人の、さすがに人に心とどめて物語するこそ、心地おくれたらむ人は苦しけれ。心のほども見ゆらんかし。小宰相などはいとうすろやすし」
→中宮も小宰相を絶賛する。よほどできた女房だったのだろう。
③大納言の君「、、、宮をこそ、いと情なくおはしますと思ひて御答へをだに聞こえずはべるめれ。かたじけなきこと」
→小宰相は匂宮をも相手にしない。「えっ、そんなのあり!」って感じですが。
④大納言の君が中宮に宇治の浮舟の一件を事細やかにご注進する。
、、、その女君に、宮こそ、いと忍びておはしましけれ。、、、、宮も、いと忍びておはしましながら、え入らせたまはず、あやしきさまに御馬ながら立たせたまひつぞ、帰らせたまひける。女も宮を思ひきこえさせけるにや、にはかに消え失せにけるを、身を投げたるなめりとて、、
→一部始終が全て語られている。中宮はびっくりしたことだろう。
→可愛い匂宮のスキャンダル、その相手が入水自殺。
→普通噂話は尾ひれがついたりウソが混じったりするものだがここでは物語に忠実に語られている。
⑤大納言の君「、、、かしこにはべりける下童の、ただこのごろ、宰相が里に出でまうできて、たしかなるやうにこそ言ひはべりけれ、、」
→右近、侍従がひた隠しにしていたのが実は下々の者まで知っていた。
→「浮舟が匂宮に心をかけていた」ことまで噂として広がっていた。
→これでは薫の立場はないであろうに。
⑥中宮「さらに、かかること、また、まねぶなと言はせよ。かかる筋に、御身をももてそこなひ、人に軽く心づきなきものに思はれたまふべきなめり」
→中宮が口止めしてももう遅かろう。
→大納言が語った事実は都で広く噂として囁かれていたと考えるべきであろうか。
中宮が事の真相を知ることに・・・
どんなにひた隠しにしてもやはりどこかから漏れるのでしょうね。
さぞや中宮も驚かれたことでしょう。
ましてや我が子、匂宮の行状ぶりを知ることになるなんて。
匂宮の浮気沙汰は中宮にとっても心配が尽きないようですね。
ここでの小宰相、天下の匂宮を袖にするなんてカッコいいですね。
ありがとうございます。
雲の上の中宮ともあろう人が皇子の行状を心配するなんて聞いたことないですねぇ。匂宮の乱痴気さが余程異常だったのでしょうか。何せ若くてよさげに見える女房は手当り次第、里下がりしたら里まで追っかけて行くお人柄ですからねぇ。中宮の心配も無理なからんとこでしょうか。
さぶらふ人々もすこし若やかによろしきは見棄てたまふなく、、(東屋p85)
はかなうものをものたまひ触れんと思したちぬるかぎりは、あるまじき里まで尋ねさせたまふ御さまよからぬ御本性なるに、、(浮舟p148)
小宰相は当時の女房としては稀な気性の女性ですね。
もしかしたら薫の真実の姿を理解していた数少ない女性だったのかもしれません。
だから薫も心許して接することができたのかも。
そんな相手が薫にいてよかったと思います。
匂宮が手を出せないとは、小宰相は立派なものです。
ありがとうございます。
小宰相の君、すばらしくよきできた女房として描かれていますね。何せ中宮も一目おいて誉めてますから。きっと包容力抜群で薫は小宰相の君には甘えてた(心を許して接していた)のでしょうね。
さすがの匂宮も小宰相の君には苦手意識があって手を出せない。私が中宮ならこの小宰相の君を匂宮の女房につけますけどね。きっと匂宮をうまくコントロールしてくれると思うのですが、、、。