p18 – 23
3.源氏、玉鬘に入内を勧めて裳着を急ぐ
〈p126 その翌日、源氏の君は、〉
①玉鬘が行幸の行列を見て帰った翌日早速源氏は玉鬘の反応を見るべく文を送る。
→勿論行幸を見に行き帝を見るよう仕向けたのは源氏であろう。
②源氏 「昨日、上は見たてまつりたまひきや。かのことは思しなびきぬらんや」
玉鬘 「あいなのことや」と笑ひたまふ
→正に図星をつかれた感じか。
③玉鬘からの返歌を見ながら源氏と紫の上の会話
冷泉帝宮中には中宮として秋好中宮がいる。秋好中宮は源氏の養女扱いだし藤壷が入内させた経緯もあり疎かにできない。また内大臣の娘弘徽殿女御もいる。弘徽殿女御(19才)は玉鬘(22才)の妹にあたる。
→入内させるのは無理筋であろう。そこで一般宮仕えを考える。
④御裳着(女子の成人式。男子の元服にあたるか)、玉鬘は22才なのにまだやっていない。
→いかにも遅いが事情が事情故仕方なかったのであろう。
→源氏が内大臣に真相を打ち明けようと決心したということ。
4.内大臣、玉鬘の腰結役を断る
〈p129 その年が明けて、新春二月に、〉
①p22冒頭の源氏の心内難しくてよく分かりません。
→出仕をするには出自身分を明らかにしなければならない。それには藤原の娘なのだから春日神社に申し立てねばならない。。。。ということだろうか。
②源氏は内大臣に玉鬘裳着の腰結役を依頼する手紙を送る。
内大臣は大宮が病気であることを理由に断ってくる。
→大宮が病気! 読者は驚いたことだろう。私も「えっ、雲居雁のこともまだだしまだ死ねないでしょう!と思いました。
③夕霧は律儀に三条大宮邸を夜昼訪れて大宮の面倒をみている。
→エライゾ、夕霧!
裳着を機会に内大臣に真相を打ち明ける、これは源氏にとって格好のチャンスだったかもしれません。
ということで腰結役を依頼するも内大臣からは大宮の御病気を理由に断られる。
ここは唐突ですね。
これまでに夕霧が度々大宮を訪れる場面はあったけど病気には触れられていません。
雲居雁に会えない淋しさ、夕霧との事での心痛が祟ったのでしょうか?
夕霧は本当にお婆様っ子なのですね。
無理もありません。母親代わりに養育されたのですものね・・・
ありがとうございます。
物語に見えている大宮ゆかりの人々を挙げておきます。
大宮=桐壷帝の妹、夫は左大臣
息子=頭中将(嫁は右大臣四の君)
娘=葵の上(婿は光源氏)
孫=頭中将の子供たち
・柏木
・弁少将
・弘徽殿女御(冷泉帝妃)
・雲居雁
・近江の君
・(玉鬘) まだ知らされていない
葵の上の息子
・夕霧
夕霧と雲居雁の行末、柏木の将来、、、、大宮にはまだまだ生きていてほしい、、そう切に祈る読者も多かったことでしょう(私はその筆頭です)。