p80 – 90
8.梅壺女御、御方々を超えて中宮となる
〈p113 さて、宮中ではそろそろお后を〉
①后(中宮)争い
1)斎宮の女御=源氏・故藤壷 絵合で勝利、故藤壷の意向大きい
2)弘徽殿女御=右大将(頭中) 一番先に入内、藤原氏からの立后が望ましい
3)式部卿の娘=式部卿(紫の上の父、藤壷の兄)
→何のかの言っても斎宮の女御(梅壺)が中宮になる。
→頭中はがっくりしたことだろう。
→中空を彷徨う六条御息所はどんな気持ちだったのであろう。
②かくてまた源氏(王族)からの立后となる
桐壷帝=藤壷中宮、朱雀帝=中宮なし、冷泉帝=梅壺(後の秋好中宮)
9.源氏など昇進 内大臣家と雲居雁のこと
〈p114 源氏の君は太政大臣に御昇進なさり、〉
①源氏=太政大臣に、頭中=内大臣に (政治のことは頭中に任せる)
②頭中 女君沢山いて子どもも十余人(お盛んであった、帚木の巻の通り)
雲居雁(初登場)の紹介
母は雲居雁を産んだ後頭中と離婚、今は按察大納言の北の方
年令は夕霧より2才上の14才(後で出てくる)
大宮の所で育てられている
→何で離婚したのだろう。母の出自はどうだったのだろう。
10.夕霧と雲居雁、互いに幼い恋情を抱く
〈p116 そんなわけで、夕霧の君は、〉
①10才になって(夕霧がか)いっしょに遊べなくなる。
②おほけなくいかなる御仲らひにかありけん、
→既に幼い契りを交していた!
→真面目人間夕霧、されど父のDNAはウソをつかないということか。
③幼い恋、幼い恋文、、、、筒井筒の恋
11.内大臣、大宮と琴を弾きながら語る
〈p117 太政大臣や内大臣のそれぞれの新任披露の宴会も終って、〉
①時雨うちして荻の上風もただならぬ夕暮れに
→季節は晩秋~初冬 しんみりした話に相応しい設定
②雲居雁に琴を、大宮に琵琶を。内大臣は和琴
話題は明石の君、姫君のこと。
③弘徽殿女御は中宮争いで敗れた。次は雲居雁を東宮に入内させて中宮を狙いたい。
東宮=朱雀院の皇子(母承香殿女御)今年9才
雲居雁 14才
明石の姫君 5才
④源氏 vs 頭中 権力争いの構図
→大宮にとって源氏は娘婿、頭中は実子(一族の長)
梅壺女御立后と言うことは源氏と藤壺の計らいが成功したのですね。
源氏の手が届かなくなり御息所も成仏されたのでは?
真面目で学問一筋の夕霧とばかり思っていましたがすでに雲居雁との幼い恋を成就されていた?
もしそうなら源氏よりも早熟なのでは?やはりDNAは争えないですね。
それとも恋文だけ・・・
大宮も琵琶の名手なのですね。 琵琶と言えばやはり明石の君。
先日、琵琶の生演奏を聴く機会がありました。
初めてでしたが腹にずしんと響く音色でした。
何にしろ楽器の生演奏は素晴らしいですね。
洋楽ばかり聞いていますが時には邦楽もいいものでした。
ありがとうございます。
1.御息所も成仏して欲しいです。ところがどっこい、そうはいかないんですね。未だこの世に未練を残す。ちょっと特異な人であります。
2.原文にはっきり書いてあるわけではないと思いますが幼い契りがあったようです。源氏がそれをいつ知ったのか、どう言ったのか、、、、すぐに思い浮かびません。特にどう言ったのか興味あるところです。「オマエも早いなあ」とでも言ったのでしょうか。
3.琵琶の生演奏、ずしんときましたか。よかったですね。昨年の大河の琵琶はポロ~ンでしたけどね。