源氏物語は長編です。原文で400字詰め原稿用紙2300枚とのこと。現代語訳もそんなに変わらないでしょうから寂聴さんの講談社文庫版を例にとると10冊で合計3158ページあります。1時間60ページのペースで読んで50時間ちょっとかかることになります。こりゃあ、長いです。
そして登場人物総数は400人以上に上り、主要人物だけでも数十人にはなります。長編小説では先ず主要登場人物の名前を頭に叩き込みそれを反芻しながら徐々に小説の世界に入っていくのが常道でしょうが、源氏物語ではなかなかそうは行かない。実名で登場する人はなく、みなその時の官職名やら愛称・通称やらで呼ばれるし、「○○邸に住んでいる姫君」とか「○○の時xxを歌った男」とかの言い方も多く出てきます。
それも常に同じ言い方ならまだしも主要人物はドンドン昇進出世していくから呼び方がその都度変わる。ややこしいこと限りないのです。準主役の所謂「頭の中将」を例にとれば最初桐壷の巻で「蔵人の少将」として登場し、次の「帚木」の巻雨夜の品定めでは「宮腹の中将」、その後「権中納言」「右大将」「内大臣」「太政大臣」「致仕の大臣」と昇進に応じ呼称されます。これでは我々はたまらない。そこで古来源氏物語の読者は彼をして「頭中」(とうちゅう)で一貫して考え、話すようにしてるのです。
このあたりの煩雑さで「もういいや」ってなってしまう人多いと思います(私も最初はそうでブチ切れてました)。
でも自分なりの工夫と努力で乗り越えれば道が開けてくるのです。手助けとなるのが「系図」と「年立」と「地図」です。この辺り、また。。
過去の読書記録を調べてみました。
寂聴さんの単行本10巻を1998年12月から1999年2月にかけて読んでおりました。
恐らくざっと内容を読み飛ばしてさらえたのだと思います。
その証拠に人物相関関係も姫君の名前もうろ覚えです。
今回はじっくり時間をかけて読んでみたいです。
昨夜試しに
きりつぼ (一)帝の桐壺更衣への御おぼえまばゆし
注釈、現代誤訳共に読んでみました。
本文を読みながら、下見て、横見てしていたらすごい時間のかかること。
ボソボソ、トツトツと読んでいたら連れ合いが「うるさい独り言、言うな」ですって。
そこで今、独りの時に大きな声でつっかえながら読みました。
ああ~懐かしい!!高校生になった気分です。
「頭中」頭に置いておきます。
「巻」ごとに系図があるので助かります。
「おくの細道」 尾花沢ですね。立石寺までしばらく間があります。
現代語訳のことについては後程書くつもりですが、私は寂聴さんの文庫本とそのサマライズである「わたしの源氏物語」(集英社文庫)あたりを並行して読むのがいいかと思っています(勿論リンボウ先生のものでもいいでしょう)。何れにせよ現代語訳は作者の解釈が入ったものですからあくまで参考でいいと思います。
テキスト読むの確かに最初は時間かかります。でも慣れてきますから大丈夫です。音読にせよ黙読にせよ速くなりますよ。
そうか、もう紅花→末摘花の尾花沢ですね。「富めるものなれども、志しいやしからぬ」鈴木清風のところでたまった旅の疲れを癒すのですね。
「まゆはきを俤にして紅粉の花」も好きですが、色っぽさという意味では
「行く末は誰が肌ふれむ紅の花」が何ともいいですね。
そう言えば先週の金曜日、ラジオの「芭蕉」最終回でしたね。
芭蕉のその後では一茶と蕪村の句が紹介されて終わりました。
芭蕉翁の 臑をかぢつて 夕涼み 一茶
芭蕉去りて そののちいまだ 年暮れず 蕪村
後世に偉大な足跡を遺した芭蕉に改めをてその影響の大きさを感じた次第です。
良い番組を紹介してくださって有難う!!
来週からはちょっと寂しいかな?
結局テキストは手に入らず残念でした。
このラジオ番組は私も友人から紹介してもらったもので、大変面白かったですね。役に立ってよかったです。
死後神格化されて俳聖はともかく「桃青霊神」「花の下大明神」などと祭り上げられた芭蕉、そんな風潮に反論したのが正岡子規ということですね。子規は古今集も否定した訳ですが源氏物語についてはどう考えていたのでしょうね。流れからすると否定的だったのかも知れませんね。
オマケ:「月並」という言葉の語源が月々の句会(月なみ句会)に似通った通俗的な陳腐な句があふれたことに発しているんですって。毎月、凡々たる句しかものせてない身には耳がいたいです。。
ブログの開設、おめでとうございます。
源氏物語がどのように我々に身近になっていくのでしょうか。
楽しみですが、字だけでは読み疲れるかも。
期待しています。
ご来場&メッセージありがとうございます。よろしくお付き合いお願いいたします。
ご意見の通りだと思います。字だけだと味気ない、今どき流行らない。
でもご存じのようにその方面、全くセンスも能力もありません。写真や絵や図表などあればいいんでしょうけどね。特に第二部を読み解く鍵は三角関係でその関係図なんか何とか載せたいんですけどね。ブログ編集の勉強もさることながら、写真・絵については助っ人が必要かも。。まあボツボツやります。
最近は名前と顔をなかなか覚えられない、まして出世魚みたいに次々改名するなんて。これからのことを考えると頭が痛くなりますが、遅れないようにお尻をみながらついて行きます。
そうですね、出世魚、次々名前が変わるのでよく分かりませんものね。
それに源氏の原文は主語が省かれてること多いし(これも慣れてきます。紛らわしい箇所は語釈に必ず出ています)、この辺が源氏物語の読みにくさ、難解さです。
諦めと居直りで行きましょう。。